まえがき(抜粋)
この本は、書くことをやめたときに書き始められた。
私の部屋には、話しかけてこない言葉たちが散乱している。
それらは未完のまま、私の机の隅で静かに発酵している。
読まれず、語られず、しかしどこかで息をしている。
これはそんな言葉たちの“うたた寝の記録”である。
目次
- 第1章 黙ってるのにうるさい言葉
- 第2章 頭の中で迷子になった比喩たち
- 第3章 句読点の置き忘れた日記
- 第4章 「まあいいか」で封印したノート
- 第5章 文字化けした夢のメモ
著者プロフィール
宇田川ぼや(うだがわ・ぼや)
うそこ大学ぐうたら学部「思考放棄学科」教授。研究分野は「睡眠と発言の境界領域」「思考の半透明性」など。代表論文は「やる気が語る夢の構造分析」。最近の研究テーマは「書こうとして寝た人の夢日記解読」。
著者への質問
なぜこの本を書こうと思ったのですか?
書こうとは思っていませんでした。気づいたら、書きかけのまま本になっていました。むしろ「書かないことで語る」ことに魅力を感じたと言えば聞こえが良いですが、正直に言えば、締切を忘れていただけです。
読者レビュー
★★★★★読み終えてないのに泣けました。どこで泣いたのか自分でも分かりません。未完万歳。
★★★★★「眠くなったら読むべき」と友人に勧められましたが、読み始めたら寝ました。満点です。
★★★½☆書かれていない部分にこそ、著者の“思わない努力”がにじんでいて感動しました。
